第19回研究例会 of 韓国・朝鮮文化研究会

 第19回研究例会

日時:2006年2月11日(土曜日) 午後3時~7時

【発表1】

▽発表者:李明善(東京大学大学院)
○発表題目:植民地時代朝鮮半島における文化財保存制度と指定傾向について - 歴史的建造物を中心に

 植民地時代朝鮮半島の文化財保存制度について言及するとき、古蹟及遺物保存規則、朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物保存令の制定は特記すべきである。これらの保存制度は日本の文化財保存関連法律をなぞりながらも、その実態は異なる側面が多くみられる。
 そこにはフィールドが朝鮮半島であること、またその地で日本(人)が求めていたもの、得たかったものが重要な焦点となったと考えられる。この観点から、文化財保存法制を整理する。とくに、歴史的建造物の定義、指定時期などを分析し、歴史的建造物に対する当時の認識の一面を伺う。
 なお、浮石寺大雄殿修理(1916-)、成佛寺極樂殿修理(1934年―)経緯を通して歴史的建造物の修理について考察する。

【発表2】

▽発表者:丹羽 泉(東京外国語大学)
○発表表題:鶏龍山新都内の新宗教について

鶏龍山新都内は、1924年に東学の流れを汲む侍天教が定着し始めて以後、1984年まで多くの新宗教教団が集住する地域として知られてきた。この間、この地域で活動を続けてきた「正道教総本部」の事例を紹介しつつ、キリスト教を含めた終末論的時間把握を特徴とする韓国の宗教文化をめぐってお話ししたい。

会場:東京大学(本郷キャンパス)赤門総合研究棟・738番教室

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