第44回研究例会 of 韓国・朝鮮文化研究会

 第44回研究例会

日時:2013年4月6日(土曜日) 15時~17時

会場:東京大学(本郷キャンパス)赤門総合研究棟7階 738号室

最寄り駅:本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線、大江戸線)
■アクセス:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
■建物位置:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_02_j.html

赤門を入り右手の建物です。
*当日は土曜日で建物内に入れない可能性があります。(4時までは開いているはずですが)その時には研究室の電話03-5841-3636に御連絡下さい。



▽発表者:宮原葉子(東京大学大学院博士課程)

◎題目:「在外公館に勤務する現地職員に関する研究-在釜山日本国総領事館を事例として-」(仮)

【発表要旨】

 発表者は、2010年10月15日から2012年10月26日までの約2年間、在釜山日本国総領事館に専門調査員として勤務した。本研究は、専門調査員報告書「嶺南地域における文化広報政策に対する考察-在釜山日本国総領事館韓国人職員を事例として-」の第2章「ある韓国国民が当館職員になるまで」と題して、発表者が作成した論稿に加筆・修正を加えたものである。

 まず、本論に入る前に、在外公館の役割や構成、沿革について、発表者が派遣された在釜山日本国総領事館を中心として整理し、専門調査員の派遣制度及び担当業務について発表者の経験に則して紹介したい。

 本研究の目的は、日韓間に歴史認識問題や領土問題等、戦後長きにわたって解決に至っていない懸案が存在し、時局によっては、日韓関係が悪化することもある状況で、韓国人が日本の在外公館に就職するに至った契機及び背景を明らかにすることにある。本研究の分析資料としては、発表者が2012年6月中旬から同年9月中旬にかけて、在釜山日本国総領事館の韓国人現地職員から19名を選定して実施したインタビュー結果を主に用いる。分析の結果、①幼年期及び小・中学生時代における「日本」との接触、②高校時代の第2外国語科目としての日本語学習、③大学時代の専攻、④その他、の4つの契機に大きく分類することができた。研究対象者によって、これらの契機を1つ又は複数経ていることがわかった。それらを繋げることにより、韓国人が日本の在外公館への就職に至る背景を読み取りたい。本発表では、インタビュー結果を事例として提示しつつ、その背景を辿ってみる。

韓国・朝鮮文化研究会 事務局
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