第60回研究例会
日時:2017年4月1日(土曜日)15時~17時
会場:東京大学(本郷キャンパス)赤門総合研究棟7階738号室
最寄り駅:本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線、大江戸線)
■アクセス:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
■建物位置:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_02_j.html
赤門を入り右手の建物です。
▽発表者:原田静香氏(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程)
◎題目:「かわいさ」を語ること:韓国人大学生とそのエギョ談論に注目して
発表者は、韓国人青年の相互行為、なかでもとりわけ「エギョ(애교)」行為に興味を持ち、これに注目してきた。今回の発表では、韓国人大学生を対象に行ったインタビュー調査を資料として使用し、彼らの語りをエギョについてのメタ談論として分析を加えたい。
エギョ、すなわち、平素の自身の言動と異なる可愛らしさ、もしくはその表現は、00年代後半から現在に至るまで、韓国人青年の間で広く実践され、流通していることが確認できる。発表者は、韓国人青年らによるエギョの実践と、マスメディアおよびソーシャルメディアを介したその流通に関心を持ち研究を行っている。本発表では、韓国人青年らのエギョ実践そのものの描写ではなく、彼らがどのようにエギョ(を行うこと)を捉え、どのようにエギョについて語るのか、というメタ談論に注目する。自身がどのようにエギョを定義し実践しているかについての語りは、ジェンダーや年齢、所属集団など調査協力者本人の属性と個別の経験に基づいて多様な様相を見せている。 しかし、 その中でも男子学生と女子学生の語りはそれぞれ隔たった特徴と傾向を持っており、この部分に注目した分析を中心として発表を行う予定である。
韓国・朝鮮文化研究会 事務局
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