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以下のように、研究会等のお知らせが来ておりますのでご案内いたします。
本研究会会員より下記の研究会等のお知らせを会員の皆様に流して欲しいとのご依頼がありました。
韓国朝鮮研究とも関連がございますので会員の皆様にお知らせいたします。詳細等につきましては、下記をご参照ください。
葬られてきた声・목소리들/Voices」 (チ・へウォン監督、87分、2024年:第25回全州国際映画祭ドキュメンタリー賞受賞) 上映会+トークのご案内
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https://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=TueJan201016292026
〇日時 2026年2月9日(月)14:00〜17:30(開場13:30)
〇場所 東京大学東洋文化研究所3F 大会議室
〇主催 日本学術振興会科学研究費助成事業
基盤研究B:課題番号25K00706:研究代表者・真鍋祐子
基盤研究C:課題番号23K01766:研究代表者・梁仁實
〇開催の趣旨
2024年、女性のチ・へウォン監督によって済州4・3をテーマとするドキュメンタリー映画「葬られてきた声」が作られました。4・3に関しては、これまでも「チスル」「石が語るまで」などの作品が制作されています。近年、日本各地で自主上映されている「石が語るまで」(2022年)は4・3真相究明のための再審請求資料として撮られ始めたことから、明確なメッセージ性があり、映像もきれいに編集されています。それに対し本作は、まだ証拠も乏しく、証言する人もいなかった時期から撮影が始まりました。そのため当事者たちでさえ語りえない「表象不可能性」の部分を、映像を通じていかに伝えるかを観る者たちに考えさせるという点で、異彩を放つ作品となっています。
解放後、朝鮮半島は38度線を境に米ソ分割され、南側は対共産圏の防波堤として単独政府樹立をめざす米軍政の治下に入れられます。済州4・3はそうした流れに抵抗する人々が漢拏山に入って武装蜂起した1948年4月3日にちなむ呼称ですが、実際には住民への武力弾圧が始まる47年3月1日から、漢拏山が全面的に武装解除される54年9月21日までの約7年半にわたる出来事をさします。その間の真相はいまだ明らかにされていないことが多く、一連の経緯の歴史的評価が定まらないため、公的な名称がなく、ひそかに4・3と呼ばれてきました。済州には「レッド・アイランド」とレッテルが貼られ、民間人まで無差別に殺戮するジェノサイドが繰り広げられましたが、犠牲者は「アカ」とひとくくりにされ、事件の記憶は封じ込められて「なかったこと」にされてきたのです。
2024年12月3日、突如「非常戒厳」を宣布した尹錫悦大統領は「北の脅威」を語り、「反国家勢力」「従北勢力」の策動を言挙げしました。反共イデオロギーを盾に国民を「敵/我」に分断するやり方は4・3に原点があり、分断状況がその背景にあります。これは第二次大戦後、日米関係を軸とする東アジア地域秩序を構想したアメリカによって描かれた構図です。その頃、遠く中東でも同様の構図が敷かれました。アメリカとの同盟関係に支えられ、現在のガザ・ジェノサイドを引き起こしたイスラエルの建国が同じ1948年というのは、決して偶然とはいえないでしょう。さらに、さる1月2日にはトランプ大統領によるベネズエラ侵攻という信じがたい暴挙が引き起こされました。本会では岡真理氏(現代アラブ文学)、佐藤泉氏(日本文学)をコメンテーターにお迎えし、済州の「声たち」を通して、ガザの「声たち」を、継続する植民地主義の末端で声を消された/消されようとしている世界中の「声たち」を掬い取り、私たちにとって社会正義とは、ヒューマニティとは何かをともに考えてみたいと思います。
〇「葬られてきた声」あらすじ
済州4・3事件が出した犠牲はとても夥しかった。2000年代に入って始まった政府の公式調査結果では死亡者1万4千人余りだが、実際には2万5千から3万人程度と推定される。死者の大多数は討伐隊による武装隊狩りの過程で副次的に発生(政府発表78.1%)した。つまり死者の絶対多数は民間人だったのだ。そのうち80%が男性だった。こうした事情のせいか、これまで4・3事件で女性たちが受けた被害についての研究は数多く出されたが、ほとんど知られていなかった。本作は実際に事件を経験した女性4人の証言を軸に、当時彼女たちに起きた恐るべき歴史を振り返るドキュメンタリーだ。砂浜に引き立てられ虐殺された行列の中から奇跡的に生還した女性、討伐隊から槍で七箇所も刺されながらも死んだふりをして生き延びた女性など、苦難の中からかろうじて生き残った人々の証言。とりわけ、女性だからという理由で振るわれた性暴行に関する話は観る者たちを震えあがらせる。要所要所に挿入されるアニメーションは当時起きた出来事を再現するとともに、烈しい怒りをやわらげ浄化してくれる面もある(第25回全州国際映画祭・レビューより)。
死者の魂を慰撫する祭祀のシーンで始まる映画は、ある献身的な女性研究者に同行しながら大規模な強姦殺人が発生した二つの事件に焦点をあて、被害者である4人の女性の声とアニメーションを通じて悲劇的事件が残した深い爪痕を記録していく。実際、そこでは被害に関する直接的な証言は語られない。生涯、心の奥底に埋め込んできた恐ろしい記憶を口にすること自体が不可能だったからだ。胸を締めつけてくる苦しみと沈殿する悲しみは、時に深い沈黙となり、また突然ほとばしり出る乾いた慟哭となって、観客たちの心を揺さぶる。映画は、死んだ後も名前を剥ぎ取られたままの女性たちの名を一人ずつ呼びかけ、犠牲者たちを慰める。深い苦悩と被害者への深い敬意によって、いまだ知られざる歴史の真実とともに、現在進行形の被害者たちの苦しみと深い悲しみを描き出した手作業による作品である(第22回EBS国際ドキュメンタリー映画祭・プログラムノートより)。
〇プログラム
13:30 開場
14:00〜14:10 開会あいさつ(真鍋祐子・東京大学)
14:10〜15:40 作品上映(87分)
15:40〜15:50 休憩
15:50〜16:10 チ・へウォン監督挨拶(逐語通訳)
16:10〜16:30 コメント①(岡真理・早稲田大学)
16:30〜16;50 コメント②(佐藤泉・青山学院大学)
16:50〜17:10 チ監督からの応答
17:10〜17:25 質疑応答(全体)
17:25〜17:30 閉会あいさつ(梁仁實・岩手大学)
〇先着50人、どなたでも参加いただけます。参加費は無料。
下記ポスターのQRコードからお申し込みください。定員に達し次第、締め切ります。
責任者:真鍋祐子(東京大学)、梁仁實(岩手大学)
「死を肖像する」鄭梨愛×金セッピョル~文化人類学とアートの協働がひらく地平 東京巡回展
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■概要
本展は、文化人類学とアートの協働を通じて、「死そのもの」を見つめ直す試みです。アーティストの鄭梨愛が初期に制作した祖父の肖像画を中心に、金セッピョルが文化人類学の視点から言葉を寄せ、私たちの生に内在する死について考える場をつくります。
■会期
2026年1月24日(土)-2月23日(火)
月・火休み
※2月23日は開廊
12:00-18:00
■会場
小金井アートスポット シャトー2F
〒184-0004 東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井 2FJR 中央線武蔵小金井駅南口から徒歩5分
■会期中のイベント
① 2月1日(日)16:00-17:30 座談会 ゲスト:李鏞勲(り・よんふん)
在日コリアン美術作品保存協会で作品の収集・保存活動に携わっておられる朝鮮大学校教授の李鏞勲さんを迎えて、その活動からみた本展の意義や位置付けなどについてお話をうかがいます。
② 2月22日(日)16:00-17:30 鄭梨愛×金セッピョル 映像上映会
鄭と金が行った「死と葬儀」に関するフィールドワークの記録をもとに制作した、約30分の映像作品を上映します。
■展覧会の詳細・イベント予約
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