第39回研究例会 of 韓国・朝鮮文化研究会

 第39回研究例会

日時:2011年12月3日(土曜日) 午後3時~5時

会場:東京大学(本郷キャンパス)赤門総合研究棟7階 738号室

最寄り駅:本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線、大江戸線)
■アクセス:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
■建物位置:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_02_j.html

赤門を入り右手の建物です。
*当日は土曜日で建物内に入れない可能性があります。(4時までは開いているはずですが)その時には研究室の電話03-5841-3636に御連絡下さい。


【発表】

○発表者:文聖姫(東京大学大学院人文社会系研究科)
▽発表題目:「北朝鮮の近年の対外経済政策:経済特区を中心に」(仮題)

 朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)では1991年12月にこの国初となる経済特区(特殊経済地帯)「羅津―先鋒自由経済貿易地帯」(現羅先経済貿易地帯)を設置する政務院(当時、現内閣)政令を発表した。その後、同地帯への投資は小規模にとどまっていたが、近年、北朝鮮では「実利主義」に基づき外資導入を奨励する動きが目立ってきている。特に近年、新しい動きが見られる分野が経済特区である。そこで今回の発表では、北朝鮮の近年の対外経済政策の中でも、特に経済特区の具体的な実態と展望について見ることにする。そのことによって、北朝鮮が対外経済政策にどのような活路を見出そうとしているのかを明らかにしたい。

 まず北朝鮮におけるこれまでの対外経済政策の変遷過程を分析し、今日まで引き継がれているものを明らかにしたうえで、近年の対外経済政策の原則に関する変化と新たな動きを明らかにすることを試みる。

 発表者は2010年8月25日から9月22日までの約1カ月間、今年(11年)8月4日から10月1日までの約2カ月間、それぞれ訪朝し、朝鮮社会科学院に所属する経済研究者たちから講義を受ける機会を得た。また、今年の訪朝では経済特区への投資誘致などを直接担当する朝鮮合営投資委員会の実務担当者にもインタビューした。ここでは、この北朝鮮での聞き取り調査と公表されている動きを交えながら議論することになる。

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